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2016 唐松岳 9/2 その2

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下の樺付近

9/2(金)


12:15八方池発

池を過ぎると、ゴツゴツした大きな岩が多くなり登山道の具合が今までとは違うなと感じた。
歩く人もぐっと少なくなり(私たちの歩き出しが遅いというのもある)
濃い霧の中を黙々と進みます。
途中、扇雪渓があるのだけれど、今年はぜんぜん雪が残っておらず!
水たまり?って感じ程度しかありませんでした。
雪があれば、ここでいいクールダウンができたはず。

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矢印の下にちょっとだけ雪が

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色づき始めたハクサンタイゲキ

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ミヤマセンキュウ

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チングルマの実

次の目印である丸山ケルンまでが、けっこう長くてやや疲れた。
降りてくる人何人かに「あとどれくらい?」と聞くも、みな微妙に回答が異なり(笑)
「まだ?まだ着かないの?」
「ケルン見落としてたんじゃない?」
「えーまさかぁ」
なんてボヤきながら歩を進めていると、前方右上に何やら尖ったモノが見え。
もしや、とそれ目指して登った先にあったのが丸山ケルンでした!
やっと着いたよー。。


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これから行く道の先は霧の中・・・


14:07丸山ケルン着

あたりは一面真っ白け。
道は見えるんだけど、谷側がまるで見えないからイマイチ高度感がない。
少し休んでいると、少し先のハイマツで登山客がカメラを一点に向けているのに気付いた。
雷鳥かな?
急いで近づくと、いたいた~雷鳥ちゃん!!
夏場はうずら柄・冬場は真っ白な毛になる天然記念物の鳥です。
ちょこまか歩く姿が可愛らしく、平気で人の近くまで来る。
人慣れしてるんだ~なんて思ったけど、
ちゃんと保護されているから天敵の怖さを知らないだけ、らしい。
あいにく写真は上手く撮れなかった。

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ロープや草でじゃまされ

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後姿しか撮れず

14:40丸山ケルン発
(やだ、30分も休んでた(笑))
時々サーッと光がさす時が出てきて、山肌がよく見えた。
おお、けっこうな斜度!
遠くまで続く山並みがとても綺麗で、何度も立ち止まっては眺めた。

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高いところに来たもんだ

もうこんな時間になると下山してくる人は皆無、登ってくる人もまばら。
私たち、しんがりになっちゃった?ってくらい人がいない。
聞こえてくるのは、、なんにもない!
風の音くらいだったかな。
いつも暮らしている町は音だらけなのになー、不思議。
谷側はけっこう切れ落ちているけど、道幅はわりとあるので怖いこともないし
ほぼ平らなところを進んでいくので、この辺はそれほど疲れず。

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山小屋目指して

何度もトラバースし、
この角を曲がれば次こそ山小屋が見えるはず・・・
あ、まだだ・・・
次はぜったい・・
の繰り返しを何度かした後、先行の先輩が
「PGちゃんっ、見てみて!!」と笑顔で振り返って来た。
着いた?着いたの~?とはやる気持ちをおさえつつ岩かげから顔をのぞかせると
赤い山小屋がどどん!と建っていた。
あれっ、もうこんな近くにあったんだ(笑)
イメージでは、角を折れたら少し遠く下方に小屋が見えて
「あ~見えた見えた!もう少しで着くよ~」
なんて言いつつまた数十分かかる、、だったんだけども。
嬉しい誤算で、最後はあっけなく到着しました。
15:30唐松岳頂上山荘着

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山頂はさらに先

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唐松岳頂上山荘!

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山頂方面より(翌朝撮影のもの)

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左下のカラフルなのがテント場

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木の温もりがあるロビー

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食事時間のお知らせボード
(湯気たつごはんが可愛い!)

お疲れさま!と先輩とハイタッチ!
はるばるここまでたどり着いた安堵感でいっぱい。
その辺を歩いていたおじさんの話によると、
朝のほうが天気が良さそうだから、山頂行くなら明日だね
とのこと。
ならば今日はもう休みましょう!!
受付で宿泊手続きを取ると、
一人当たり+800円で本館に泊まれるとのこと。
本館には食堂兼喫茶室もあるし、何より綺麗なのが魅力的。
迷うことなく本館に決めました。
ここの山小屋は予約なしでも泊まれる=混めば詰め込まれ状態で寝ることを覚悟していただけに
嬉しいご褒美になった(*´▽`*)
ちなみに、フロントにいたおじさんがとっても丁寧で優しい方でした。
(支配人の方かも)
今まで(と言ってもそう数はないけど)行った小屋の中では
ダントツ1番の接客だったな。
潔癖な私でも素足でも歩けそうなほどピカピカ綺麗な館内。
相部屋でも一室づつ分かれており、カーテンで仕切られているので
男性が同室でも安心です。

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本館のとある一室

ABCDと4つに寝床が分かれており、それぞれに
敷布団3枚
掛け布団6枚
枕9個
が用意されています。
どういうことかと言うと・・・
最大9人ここで寝るというわけです(-_-;)
(一つの敷布団に三人寝て、掛け布団は数人でシェア)
寝返り打つのも大変そう。。
この日は、私たち以外に
元気なベテランおばちゃん2人組と
若い夫婦の計6人。
夫婦はBスペースを使い、他4人がDスペースを使用しました。
4人なら、かなり広々快適な空間。
足元には棚もあるので荷物を置けます。
暖房付いていてあったかいのなんの!

外に出ると、太陽が近い近い!
サングラスが手放せない。
(ほぼ)山のてっぺんにいるんだなぁと絶景を眺めながら
私はコーヒー、先輩は生ビールで乾杯!
これ以上最高なロケーションってあるのか?
ってくらい気持ちいい。

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山荘オリジナルのコーヒーカップ

雲の動きがとても早く、山肌を下から上がってきては
山頂をすっぽり覆い隠したり。
山頂と反対側の五竜岳方面はカラッと青空。
こんなに近い距離でも、だいぶ空模様が異なるんだな。

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唐松岳山頂側

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五竜岳側


しばらく外での休憩を楽しんでいると、日が傾くにつれて寒くなってきた。
さすが標高2600m。
17:50からの夕食時、熱々ご飯を盛ったお茶碗で思わず手を温めてしまったほど。
おかずもどれも美味しくて幸せ。
隣り合った人たちと自然と山話がはずみます♪
食堂のスタッフさんたちも、とても丁寧な仕事ぶりで素晴らしい!
ここは本当にいい小屋だわ~。


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本日の夕餉

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食堂もとても綺麗

18時を過ぎると、窓から見える山々に夕日が沈みそうに。
食事を中座し、慌ててカメラ片手に外へ出たけど
時すでに遅し~( ;∀;)
あっという間に山の向こうにいってしまいました。

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夕日感まったくなしの写真


ここは特に消灯時間はなく、各部屋で管理してくださいとのこと。
私たちは20時過ぎには横になってしまった。
ベテランおばちゃんのうちの一人は、
まだ食堂でお酒を飲みながら楽しんでいるよう。
たしか縦走してきたって言ってたけど、元気だなぁ~(笑)
一見、体力なさ気な年配の方でも、
やはりベテランは違う!
私たちや若夫婦は、八方から来て
明日はそのまま来た道を戻る簡単コースだけど
「まぁ若い人たちのほうが楽しちゃって~~」と大笑い。
足元にも及びませんわ~(^-^;

この夜は、早く寝すぎたせいか23時頃に目が覚めてしまった。
時折ごーっという強風と、雨が建物にバチバチ当たる音がする。
ちょうど0時頃トイレに行った時に、玄関まで降りてみたら
窓には雨粒が・・・。
星が見えたらいいなと思ってたけど、残念!
明日は日の出を見たいから、どうか回復して~と願いながら
再び煎餅枕に頭を沈めたのでした。
(あまりにペタンコ枕のため2個重ねて使用した)


by greatglory728 | 2016-09-22 11:15 | 山登り